一方通行 1

「ゲームしに行って、そこから寝ちゃっただけ。」









私もヘタに詳しく言わない方がいいと思い、少し簡潔に話す。





























雄「え、じゃあそう言う関係とかじゃないって事?」








大「そうそう。」







雄「マジか。でも正直良かったかも。」







え?







ついその言葉に反応してしまう。









雄「だって幼馴染の関係って、気まずくなるかなって思ってさ。大翔の彼女なら、俺あんまり関わらない方がいいかなって、真剣に悩んでた。」









良かったと、心底安心してる様子の雄希に








どうしても期待してまう自分がいた。





























「大翔とか絶対ありえないから。」









勘違いしてしまう気分を払うため、大翔を言い訳にする。








大「ひどくね?いいよ、雄希に慰めてもらう。」







雄「いや、キモい。」



























そんな二人の騒がしいやり取りを見てると








いつもの笑顔の優那がいた。








雄希と大翔がギャーギャー言い合ってる中







大翔しか見えていないような
























私と大翔の誤解が解けて









安心した?


























そんな顔を見せるくせに、どうして嘘をついたの?







認めてくれれば、私だって








雄希から離すため、なんて嫌な理由じゃなく








優那のため、そう言って








協力できるのに・・・