一方通行 1

私、なんで優那に気を遣ってたんだろう。







優那は、私の気など知る由もなく








雄希といつも笑ってるのに



























私が大翔と一緒にいても







優那は何も言えないよね?



























ねぇ、優那







優那も苦しめばいいよ






好きな人が、他の女と親しくする姿を見て








私みたいに・・・苦しめばいい。
















それで思い知ればいいんだ






好きな人に、好きと言えない辛さ







苦しさ、惨めさを


















私が優那と雄希が一緒にいるのを見て嫌なように








優那も、私が大翔と一緒にいるのを見て嫌になればいい

















こんな考え間違ってる







優那は、私が雄希を好きだって知らないから

















でもこんな考えを持ってでもいなと、おかしくなりそうだった。


















私だってこんな事思いたくない








醜くて、最低な心



























それでも雄希に想われてるのに、大翔を好きな優那を









妬まずにはいられなかった。

















大翔がいるんだから、雄希はいいでしょ?








どうして大翔が好きな優那を、雄希を好きになったの?









どうして








私を一度も見てくれないの





























私に気づくことなく、教科書に目線を落としてる二人に訴える。






































優那に素直にならせるためだった








好きだと認めさせて、あわよくば大翔と付き合って







雄希から離したかっただけなんだ





























優那の嘘から始まった、私の対抗の嘘









その嘘から









私達の関係は崩れていく。