5秒数えるまでに好きと言え。




「マイマイ!もうこれは神頼みにかけるしかないね!」



「そうだね、お祈りしよしよ」



窓際のいちばん後ろの私の側で


エミちゃんとマイちゃんが空に向かって手を合わせている。



そんなに安西くんとなりたいものなの...?


野菜切って、お肉焼いて、一緒に食べるだけの班だよ?




私は、たぶん今ごろ必死で願っているであろう2人を


頬杖をついて、ただ見ているだけだった。