「...じゃあ俺行くわ」 ガチャリと、閉めていた鍵を開けて ドアノブに手をかける安西くん。 「あの...っ保健室行った方が...」 駆け寄って、さっきの続きを言おうとすると 「...なぁ、名前なんつーの?」 振り返った安西くんが全然関係ない質問返し。 「私が聞いてるのは...「いいから答えろよ」 うわ、なんて強引。 まぁ、ほんとにケガしてないならいいか...? 「高山ですけど...」 「下の名前」 「......サキ...」 しぶしぶ答えると、安西くんは「ふぅん」とだけ言った。