5秒数えるまでに好きと言え。




どうしよう、捻挫(ねんざ)じゃなくて骨にヒビとか、ましてや折れてたりしたら...完璧私のせいだし...


お金とかどれぐらい払わなきゃいけないんだろう⁉︎



「ああああの、今すぐ保健室へ行きましょう...!」



とりあえず、保健室!


安西くんの腕を引きながらここから出ようとすると




「わりぃ...ウソ」



そんな声が聞こえて、後ろを振り向く。



すると、左手で口元を押さえながら

プルプルと体が小刻みに震えて

笑いをこらえてる安西くんの姿が。



...なっ...嘘⁉︎




「嘘なんですか⁉︎ひ、人がどれだけ心配したと...!」



「悪かったって、ちょっとからかうつもりだったんだよ」




悪かったって...ククッと喉まで鳴らして、まだ笑いこらえちゃってますけど?ほんとに思ってます?