5秒数えるまでに好きと言え。





「...安西くん...⁉︎」



振り返ると、安西くんがいて



わけがわからないまま



そのまま、ズルズルと引きずられ



どこかの教室に連れ込まれた。



そして、早業でカギを閉められる。



...え?いま何が起きてんの?




「...え、安西く...教室にいたんじゃ...」



ジュースを買いに行く前、安西くんがクラスの人たちとご飯を食べていたのを見ていた。


なんでこんなとこに...




「え?教室になんかいなかったけど?」



「...はい?」



「まぁいいじゃんそんなこと。それより...」




安西くんがズボンのポケットを探り



取り出したのは




「はいこれ、落とし物」




探していた、ウサギちゃんストラップだった。