(完)年下男子に惚れました

「そういえば、あと少しで夏休みだよ‼︎夏休みだよ‼︎」


「そうだねえ、北海道に行きたいなあ…。」


「夏実…。それ夏を否定してる…。ってゆうか、なんで残り2人はそんな元気をなくしたわけ。」


夏休みという単語にはしゃぐ2人を横目に私と蒼は重いため息をついていた。


そりゃあ、夏休みは大好きだ。


宿題さえなければ。


でも問題はそこじゃなくて…。


「どうしよう、私、本気でキャプテンになっちゃう‼︎」


「蒼は似合うからいいじゃん‼︎私なんて今の時点で後輩に馬鹿にされるタイプなのに…。」


そう。


三年生引退後は二年生が中心となっていく。


もちろん、キャプテン、副キャプテンも決められる。


どうも私がキャプテンになるかもしれないのだ。