あっちでも、こっちでも問題ばっかりだ。


頬杖をついて練習をしているテニス部をボーッと眺めていた。




「…ぱい!先輩!」


「はいっ?」


急に耳元で呼ばれて思わず気の抜けた返事をする。


「アホ面が一層酷くなってますよ。」


目の前で悪態を吐く悠雅。


「おだまり。後輩。」


怒る気力もそんなにない。



あれから、悠雅とは何故かギスギスしていたが、まあ、結局元に戻った。


たまに、話していてよく分からない胸の痛みがあるが、ほっといている。