(完)年下男子に惚れました

「何よお…。2人して私を馬鹿にして…。」


誰にも聞こえないくらいの大きさで悪態を付きながら中庭へと向かった。


この学校は敷地だけは異常に広い。


校舎自体は普通の学校とさして変わらないのに。


だから移動が面倒。


やっと中庭に辿り着き、辺りを見渡すと、向こうから私に近づいてくる人が見えた。


あいつが私と戦う相手か…。


拳を握りしめたまま、警戒態勢をとった。