(完)年下男子に惚れました

しばらくポカンとした顔を浮かべていた2人。


そして、次の瞬間、2人して私を大声で馬鹿にしてきた。


「しんじらんないっ‼︎こんな馬鹿見たことない!」


「本当ありえない‼︎こんな人間存在するのね‼︎」


いきなり浴びせられた罵倒に私は口を膨らませた。


ふいにそれまで一言も言葉を発しなかった夏実を見ると、夏実は目をキラキラさせていた。


「優菜‼︎すっごくかっこいいよ‼︎絶対無事で帰ってきてね。」


やっぱり夏実は分かってくれている。


私は夏実の肩に手を置いて力強く頷いた。


「ありがとう。絶対に勝ってくるよ。」


そうまるで青春ドラマのように。