学校を出て、思わずマフラーに顔を埋める。



もうすっかり冬だ。



冷たい風が容赦なく、肌に吹き付けぶるっと震える。



「ん」



急に眼の前で立ち止まって、手を差し出す悠雅。



いきなりどうしたんだろう。




「どうしたの?」