(完)年下男子に惚れました

「遅れてすみません。」


ここはしおらしく謝ったもん勝ちだ!


いつも私は真面目に…授業を…受けて…ないですね!


影でペリーと呼ばれているその先生はあの肖像画そっくりの真顔のまま言った。


「理由は?」


「えっ?あ、えーっと、後輩からー…馬鹿にされて…」


「何だ、そんな言い訳が通用すると思ったのか⁉︎廊下に立ってろ‼︎」


真実なんです!


そりゃあ、先生が中学生の頃は先輩をからかうなんて行為、自殺行為とさして変わらなかったのだろう。


今はそんなんじゃないんだよ!


異議を申し立てる時間もくれず、私は教室の外に追い出された。


必死で笑いをこらえてるのが明らかにわかる、我が親友たちをジロッと睨む。


何で一緒に行ってたはずなのに私に声かけてくれないで先に行くのよ!


しかし、そんな叫びも心の中で思うだけだった。