(完)年下男子に惚れました

向こうから、だるそうにポケットに手を突っ込んで歩いてくる一年生。



悠雅だ。



「悠雅!」



そう大声で叫びながら、私は駆け寄った。



悠雅は目を丸くして、私を見つめる。



通行人は誰もいない。




荒い息を落ち着ける。




「職員室で大騒ぎになってましたよ。先輩たちがいないって。」



悠雅がボソッと言った。



「うん。いいの。」