(完)年下男子に惚れました

次が4時間目。



今、チャイムがなったからあと10分しか時間はない。



悪いけど、もう待つ気はない。



廊下を走って、悠雅を探す。



すると、悠雅のクラスメイトがこっちに向かって歩いてきているのをみつけた。



慌てて、私は足を止めてその子たちに駆け寄った。



「ねえ!悠雅知らない?」



切羽詰まった私の様子にその子たちは驚きながらも、親指で渡り廊下を指差した。



「今きてますよ。あいつ最近いつもボーッとしてて。理由知りま」



悪いけど、その子たちの言葉は無視して、私は渡り廊下に向かって走った。