あの頃の俺はとにかく不機嫌だった。


尖って、腐って、つまらないガキだった。



何かを一生懸命にやることを馬鹿にして、



何事にも本気にならない自分がかっこいいなんて酔いしれていた。



あの時もそうだった。







「じゃあ次は素振りをしましょう!」



その声で、周りの奴らが体に合わない大きな竹刀を振り出す。



足と手がずれにずれていて不恰好でしかないその姿を俺は心の中で嘲笑っていた。