(完)年下男子に惚れました

「ち、が、う!」



全力で否定して、気になっていることを聞いた。



「いつから付き合ってんの?」



「え?」



「彼女と」



私の言葉にお兄ちゃんはギョッとして、頭をかいて言った。



「あー、と、半年くらい前からかな」



「ふーん。剣道部なの?」



「なんだ、やきも」



「ちがうから」



すぐにばっさりと返事を切り返す。



「違うよ。バレー部…だった。」



言葉を濁すお兄ちゃん。




首を傾げていると、お兄ちゃんが部屋に私を招き入れた。