(完)年下男子に惚れました

「優菜っ!優菜っ!」


「…はい。」


しばらくボケーっとしていたが、莉桜から肩を揺らされて意識がほんの少しこっち側に戻ってくる。


「合掌!」


そうだった、キャプテンの私は手を合わせてください〜ってやつをしなきゃいけないんだ。


実際、私が言う必要ないでしょ。


と思いながらも、慌てて口を開く。


「いただきます。合わせてください。手を。」


意識の飛んだ状態で号令をかけて手を合わせて一礼すると。


一気にみんな駆け寄ってくる。


「いやいやどうした!?」


「あんた、とうとうおかしくなったのね。」


「先輩…いつも以上に変…。」



ガヤガヤと周りがうるさくなってからやっと意識を取り戻した。


慌てて、ウインクしていつもより高い声で話す。



「あっ、あっはは〜〜。いや〜優菜ちゃんはみんなのために場を盛り上げようと思っただーけ!盛り上がっただろ〜う!うっはっは。」


「駄目だ。もうこの子頭治らないみたいね。」



隣から聞こえた莉桜の冷たいつぶやきを無視した。