6時を過ぎた頃にやっと稽古は終わり、私たちは旅館へ移動した。
この合宿は各学校それぞれで宿場をとるらしくて、私たちの顧問はなかなかいい場所を押さえてくれた。
なんていうんだろ。
和って感じですごくいい…と私は思う。
とりあえず、汗まみれの体を綺麗にするためにお風呂だ。
お風呂は食事に間に合うように適当にどうぞ〜って感じだったから、私と莉桜は一番乗りで大浴場に来た。
人工の温泉だけど、十分気持ちいい。
「極楽だ〜」
ぐーっと手足を温泉の中で伸ばす。
「あー、ほんっと疲れたわね。あれこそ地獄だわ…」
めったに泣き言を言わない莉桜が珍しい。
莉桜もそれだけきつかったんだ。
思わず、ごめんねって言いそうになったけど、莉桜の目がそれを言わせようとしないからやめた。



