(完)年下男子に惚れました

早速、軽い準備運動をして、すぐに面をつけて稽古に入っていく。


きつい…

異常なくらいきつい…


今まで体験したことないようなハードな稽古に、8月真っ只中であるこの暑さのせいで、意識は遠くなりかけていた。


少しでも休んだりしたら、もう足は動かなくなるだろう。


1歩踏みだすのでさえ、苦痛だ。


汗が目にしみる。


できることなら、今すぐ稽古から抜けてしまいたい。


だけど、そんなことできるはずない。


私はキャプテンだ。


稽古の中でくらい、みんなを引っ張る、頼りのあるキャプテンでいたい。


だけど、そう思う度に、呼吸が荒くなっていく。


酸素が上手く回ってない。


陸に捨てられた魚のように、必死で空気を吸い込もうとするけれど、なぜか私の体は拒絶する。


どんどん手足が痺れてゆく。



やらなきゃ、やらなきゃ、