(完)年下男子に惚れました

「あっち。」


莉桜がこっそり、指を差して教えてくれた方向に目を向けて、目を細めると確かに小さく体育館のようなものが見える。


ほんと、莉桜がいないと私やっていけないな。


そっとため息をついて、その方向へみんなを連れて歩き始めた。


「莉桜。ありがとね。」


そう伝えると、莉桜はまたため息をつくかと思ったら、少し微笑を浮かべて言った。


「あんたにはあんたしかできないことがあるんだから、自信無くさなくていいのよ。」



はあ…
どこまでもお見通しなやつだ。


実はここ最近、早くも私は自分に自信を失いかけていた。


だって、絶対私より莉桜の方がキャプテンに向いている。



莉桜は実際私より強いし、頭もいいし、先生とかからも好かれやすいし、美人だから第一印象もばっちりだし…



なんで、私がキャプテンなんだろう。



今、私なんにもできてない。