ようやく、囲んでいた人たちもそれぞれで散っていき、私は慌てて先輩を捕まえて聞いた。 「先輩!あいつ何者なんですか⁉︎」 「はっ?優菜知らないの?」 目を見開いてそう聞き返してくる先輩に間髪入れずに答える。