「何をしている?」
暗くて分からなかったが、どちらかが義眼で、義足なのか、杖をついている男だ。
普通の男とは違うオーラを持っていた。
男は気にせず、私の髪を切る。
男「はっ!俺の女を変な目で見たから、罰を与えるだけだ!オッサン、巻き込まれたくなければ手を出さない事だ。」
それは一瞬の事だった。
ほとんど諦めて、また髪を伸ばすか。と思っていたら、いつの間にか私の位置は違う男の腕の中だった。
「………は……?」
一瞬の事で私の頭はシャットダウン
刃物を持っていた男も私と同じ顔をしている。
それはそうだ。瞬間移動をしたのだから。
この人のオーラは普通(マグル)の人とは違う。……つまりは、私と同じ魔法界の人間。
男は何が何だか分からなくなり、逃げ台詞を吐いて逃げた。
「………ふん。くだらん。……ほれ、大丈夫か?」
「え、あぁ、まぁ。」
男の義眼の視線が私のポケットに移動する。
「お前も魔法使いか。」
「…………。」
私は何も言えない。男の容姿もそうだが、身にまとっているオーラに蹴落とされたからだ。
そして、魔法使いなのに、杖を使わなかったことを指摘されそうだった。
