ガサガサッ―



やば...足動かせちゃった...




「誰かいんのか...?」



やばい...見つかる...!



「愛紗っ?!」



「は...ははは...。」



「お前って盗み聞き好きだよな〜!」



「したくてしたわけじゃないんだもん…」



「ふーん?」



「たまたまここに来たらそっちも来るから!」



「はいはい。」



「なにそれー?」



「ベーつーにー?」



「そう!それより、なんで雅ちゃんフッたのよ?可愛いし自慢の彼女じゃん!」



「可愛いだけじゃダメだ...それにそいつのほうが可愛いし...」



「へぇ〜?ノロケちゃって〜!キッモ〜」



「はぁ〜?」



「で、その子誰?」



「お前だけには言えない...」



「あっそー。」



「うっわー。聞いといて返し方雑ー。」



「別に教えてくれないならそれでいいし?それよりさっ、東京大神宮行こーよっ!」



「縁結びの神様の?」



「そーそー!お願いしたら付き合えちゃうかもよ?」



「だといいけどな。」



「さっ、出発〜!」



颯真に好きな子がいるのはショックだけど



好きな人の恋を応援したい



そう本気で思ったんだ...