「まぁ、神社に行ったら勇気がもらえるよっ!朝ごはん、食べに行こっ!」
「うん。」
「今日は何かなー?和?それとも洋?愛紗はどっちだったら嬉しい?」
「んー。私は洋のほうが好きだなー!」
「私もー!フレンチトーストとか!」
「でたらいいねー!」
今日の朝ごはんは...
フレンチトーストだった。
「わぁ...!美味しそう...!」
「愛莉、目がハートになってんぞ。」
「泰人...!」
泰斗っていうのは中津の下の名前。
誰も呼ばないから忘れちゃう。
呼ぶのは愛莉ぐらいだなー。
てか、2人とも名前で呼ぶことにしたんだ~!
いいなぁ...ラブラブ!
バンッ―
「痛っ!」
「〝いいなぁ...ラブラブ!〟ってとこか?」
「え?!」
「お前の心の声、スケスケ!...いっただっきまーすっ!」
「何よー!それくらい思ったっていいでしょー?」
「ほはえひはふひふぁほ!」
「は?」
「お前にはムリだろ!」
「なにそれー?ケンカ売ってんの?」
「はっ!実際に彼氏いないじゃーん。」
「んな...!」
「図星だろ?」
「それは颯真が私に彼氏ができたら寂しいかなーって思って~作らないだ...」
「ないな。」
「へ?」
「お前に彼氏ができるなら嬉しいわっ!早く作ってくれよなー、彼氏とやらを。」
「なーに言っちゃってんのー?そういう颯真こそ彼女さんいないじゃーん?」
「作ったらお前が悲しむだろ?そう考えるとオレは辛くて辛くて...」
「ふっ。ばっかじゃなーい?颯真に彼女さんできてくれるなら最高だよー!」
「馬鹿とはなんだよ!オレなんかその気になればすぐにできちゃうしな!」
「早く作んなよ、じゃあ。」
思ってないことさっきから言っちゃってるけど...
大丈夫かなぁ…
なんか嫌な予感する...

