「えー?!また同じクラスぅー?!」
「うっせー、吉田!おめーと一緒なんてやだわ!」
「はぁー?私だって嫌ですーっ!」
私(吉田 愛紗)は荒井 颯真と毎年同じクラス。
そのせいで仲良くなって〝付き合ってる〟
と勘違いされてうんざり。
それと同時に嬉しいと思う自分もいる。
だって私は彼のこと好きなんだもん。
でも、彼は私なんかにちっとも興味がない。
それに彼に告白だなんて出来ない。
だって彼は告白されたら急に冷たくなってしまう。そうされた女の子を私はたくさん見てきた。
冷たくされるって知ってて告白なんて出来ないよ...
「おい、吉田っ!」
「え?」
「なにボーッとしてるんだよ?」
「あ...ごめん。」
「ほーんとお前は馬鹿だよな〜!」
「いやいや...荒井のほうが馬鹿だから。」
「ありえんわぁ〜!」
「何よー!!」
そう...私は荒井の近くにいられて友達で入れるだけで十分...