私は相島愛。周りからおっちょこちょいとな天然とか言われても自覚なんてこれっぽっちもない。
勉強は意外と(?)出来ない。

え、意外とだよね?

そんな私は今日から高校2年生!
今日も楽しく私の親友の
潤くんと葵くんと登校する予定なんだけど。

ヤバイ。寝坊した。
目を開けて時計を見ると時計のはりはもう短い方が8を指そうとしていて...
跳び跳ねてベッドから出た瞬間、家のチャイムがなる。
多分潤くんと葵くん。
「愛ー!潤くんと葵くんきてるわよー!」

まま。わかってる。
だから急いでるの。。。

「ちょっと待っててもらってー!!」

そう叫んで急いで制服に着替えて髪の毛をとかして顔を洗って......

準備が終わるまでに5分しかかかってない!
やっぱ私って天才だ。
なんでみんながおっちょこちょいなんて言うか全くわからない。

ローファーを履いて玄関の外に出る。

「「愛、遅い!」」
二人ともハモって言うんだからなんだかおかしい。
「あはは、なにはもってんの!」
「あははじゃねえーよ、こっちまで初日早々遅刻になりそうじゃねえか、なあ、潤?」
こんなこと言いながらほんとは何でも許してくれる葵くん。
「まあな。愛もう少し早起きしな?まあ寝ぼけてる愛も可愛いからいいけど。」
こんなふうにさらっと可愛いとか言えちゃうのは潤くん。

私はこの二人が大好きなんだ。
いつも一緒にいて落ち着く。
ずっと、こんな、関係でいたい。
こんなこと、意地っ張りな私はなにも言えないけどね。

そう思いながら早歩きで3人登校する矢先に。なにが待っているかはまだ愛は知らない。