私は深い眠りについた。
ここは…。どこ?でも、私はすぐにわかった。ここは夢の世界ってことを…。なぜかというと、私が来ている服が小学校の時に来ていたものだったってことと…。
身長も小さくなっていたからだ。
でも、この光景どっかで…。
「舞。待たせて悪かったな。どうした?」
私の前にあらわれたのは・・・小学生の朔くんだった。
「ううん!大丈夫。急に呼んでごめんね」
私は勝手に喋りだした。この光景思い出した。
私が朔くんに告白した時の話だった。
言うな!!言うな!!
私はそう心の中で叫んでいた。
でも、もう遅い。
「私…朔くんのことが好きです」
「ごめん!俺…。」
私が一番思い出したくない出来事だった。
「ううん!言いたかっただけだから」
そして、小学生の私は笑顔でそう言ったのだ。
私は告白した後、すぐに後悔した。
その次の日だった。
親友の好きな人が朔くんだったってことも…。
その日から私はいじめにあったこと…。
朔くんがその以来名前で呼んでくれなくなったこと。
本当にその日以来、親友とも好きな人とも幼馴染みとも話すことはなかった。
その思い出がよみがえる・・・
「ハア、ハア、ハア…。」
私は朔くんのベッドで目を覚ました。現在の時間は五時半。
朔くんはベッドの下で布団を敷いてその上で寝ていた。
私は頭が痛くなった。両親が死んで、幼馴染みに告白してフラれた相手に再会して、その人と暮らすことになって…。
夢では辛い思い出をよみがえり…。もう、嫌だ。
こんな、思いすることなんてなかった…。

