「俺たちと組まない?」
嘘・・・・・・みたい。
夢かな?私はそう思って自分の手で自分のほっぺを引っ張った。
でも、痛かっただけだ。
夢ではないのだ。だったら、私の聞き間違いかもしれない。
「久留巳。これは夢でも聞き間違いでもねえよ。」
朔くんがそう言った。
心が読まれた。
「急でごめんね。舞ちゃん」
弘人くんは初めましてなのに馴れ馴れしくあいさつしてきた。
「ちょうど、人数も揃ったしいいんじゃね」
後ろからトゲのある言い方で翔太くんがそう言ってきた。
「朔が断ったのは久留巳さんたちとなるためなの。お願いできないかな?」
そして、手を合わせながら上目遣いを百子ちゃんがしてきた。
その目はとても眩しくて断るわけにはいかない。
いや、逆に嬉しいかもしれない。

