私と幼馴染みの同棲生活

朔くんは少し怒ったらしい。

「久留巳が最近元気ないんだ。どうしてあげたらいいかな?」
朔くんは私が元気がないことを気づいたらしいのだ。
なんか、心配してくれたのに本当に最悪だと思う。

「あいつは心配していたよ。だから、このことで元気がないのなら、元気になってその姿をあいつに見せてあげて」
咲子は私にそう言った。元気を……。

「うん。」
私がそう言うと咲子も笑った。

「じゃあ、私はここで」
咲子と仲直りができてよかった。
あとは朔くんと………。

「おい！帰るぞ。」
その言葉はとても嬉しかった。何年ぶりだろ。

「うん。」
私は笑顔で言った。この笑顔を朔くんが待っていたものならもう…。

「やっと、笑顔が見れた。」
朔くんはそう呟いた。
ずっと両親がなくなってから笑顔を見せていなかった。
待たせてごめんね、朔くん。

「どうしたの?」
私は笑顔で聞いた。そうすると、朔くんは「何でもねえよ」言って先に歩いていく。
私は嬉しかった。咲子とのこの長い喧嘩で、すれ違いで私と朔くんの関係が戻ってきたみたいで…。