私と咲子は朔くんの後ろを手を繋いで歩いていた。
ずっと気になっていたことを聞かなければ、咲子のことも朔くんのこともまた、分かんなくなってしまう。
「ねえ、咲子…。」
私は咲子を小さい声で呼んだ。
「何?」
咲子は笑顔で聞き返してくる。
「あのさ、前朔くんと一緒にいたじゃん…。」
私は言葉につまってしまった。
「もしかして、それで最近避けてたの?」
咲子は私にそう訪ねてきて私は頷いた。すると、咲子はつぼった。
「なんだ~。あのね、あの日あいつがさ…。」
そして、咲子はあの日のことについて話してくれた。
あの日、咲子は朔くんに呼ばれたらしい。
咲子は行くつもりなかったらしいんだけど、私のことで話にいこうということで朔くんのところに行ったらしいのだ。
「話って何?」
咲子は怒ってそう言ったという。
「久留巳のことなんだけど……。」
「舞ちゃん?やっぱりあんたなにかしたの?」
咲子がそう言うと
「何でそんなことになるんだよ!」

