「そいつはね……。あんたのことを騙してた女なんだよ。」
一軍女子は私にそう言った。最初は嘘だと思っていたけど、咲子の反応でそれが本当だとわかった。
「あんたが地味だから、あんたに近づいて嘘友達になったんだ」
私はその言葉に驚いてしまった。
咲子も私と同じだったことに……。
「そんなやつと友達になるより私達と友達になった方が楽しいよ」
私は正直そう思った。
でも………。
「そうかもね。こんな子と友達になるなんてね」
「そうでしょ。ちゃんとわかってるじゃん。」
一軍は勘違いしているのかそう言った。
「あんたたちと友達になるんて嫌だし。友達ぐらい自分で決めるよ」
と、私は一軍の女子に指を指しながら言った。
「はあー?」
一軍の女子たちはそう言った。
「私だってそうだった。咲子と友達になれば自分も明るくなれるんじゃないかと思ってた…。誰だって、最初は目的もなしで友達になるものなんだよ」
私はそう言った。この台詞は私が小学校の時にお母さんが私にそう言ってくれた。
最初は私だって自分のために咲子に近づいた。でも、咲子も同じだった。
誰だってそうなんだよ………。
「おまえ、カッコつけてんじゃねえよー!!」
そう言って私に殴りかかってきたとき……。 パシッ!!
という音が聞こえた。
思わずつぶってしまった目を開けた。 するとそこには……。

