私と幼馴染みの同棲生活

「これから、辛いことがあったら言ってね。」
私は頷いた。

話を聞いてくれて本当によかった。

私、謝らなきゃ。咲子と朔くんに………。


そして、次の日。
私は謝ると決めたのに謝るタイミングがない。

何回も謝るタイミングを見つけたけれど、謝ることが出来ずに1日が終わろうとしていた。
下校の時刻となり、私は帰り道を歩いていた。

その時……。
「咲子ちゃん」
咲子が女の子と話しているのが見えた。制服の感じだと前の学校の制服だ。
咲子には私がいなくても、たくさんお友だちがいたんだ。

私はそう思って、別の道で帰ることにしたとき

「ふざけんなよ!!このドブス女がー」
振り向いたら咲子が悪女子軍団。簡単に言えば、一軍みたいなものだ。
「止めてー、止めてよー」
咲子が叫んでいた。

「助けて…助けて…」
助けて言う咲子のSOS が。

「助けて……舞ちゃん」
今のは空耳でもなく、ちゃんと聞こえた。
私の助けを呼ぶ咲子の声が……。

苦しむなか呼ぶ咲子の声が……。

「舞ちゃーん」



「咲子ー」
私は忘れていた。いや、忘れようとしていただけかもしれない。

友達を助けないで何が友達よ。

朔くんと会っていただけでこんな大切な気持ちを私はどこかで見落としていたのかもしれない。

「咲子に……私の親友になにやってんだよ!!」
私は一軍に立ち向かった。親友が助けを呼んでいるのに見捨てることなんて私にはできない。

「何よ、あんた。もし、あんたがこいつと友達なら止めといた方がいい。そいつね~」

「止めてよー」
咲子がそう叫んでいる。

「そいつは……