とうとう、期末テストの日がやってきた。
結局、あの日以来咲子とは連絡もとらなかったうえに会うこともなかった。
「では、開始」
先生の合図で全員テストに向き合った。
でも、私は、集中力がきれていた。
『どんな時でも、本気で戦おうね』
皆がテストを受けているとき私はかすかに咲子の声が聞こえた。
そうだ、どんな時でも私は咲子と勝負をする。
私は今の言葉で目が覚めた。
その後、私はテストに向き合った。
「はい。そこまで」
テスト終了の合図だ。
残り30分ということで慌てて解いてしまったが、まあ、いいことだと私は思った。
まるで、咲子と心が通じたみたいで嬉しかった。
そして、まだ仲直りは出来ていないが、テスト発表があった。
結果は一位。しかも、咲子と同じ点数で同じ一位だった。
私は前のことを謝って仲直りしようと思い、咲子を探した。
そして、見つけた。
「さき…」
私はその場で立ち止まった。私は見てしまったのだ。
「朔くん?」
そう、咲子が朔くんと二人でいたところを……

