「ゆか!」




呼ばれた声に振り向く
頭にハテナを浮かべながらミホを見ると







「…大好きだよ!」








自然と涙が出た…
初めて、人の温かさに涙したかもしれない

『大好きだよ』

今一番聞きたい言葉
今、一番私に必要な言葉だった
それをなぜ、ミホはわかるんだろう

何も言えずに突っ立って泣いてる私に、ミホは笑顔を向けてくれた


ミホの優しさ、温かさに…

私の涙は止まらなかった


今日初めて、違う意味で泣いた
ずっとずっと、悲しみのドン底にいた
ずっと冷たかった涙の雫は、今は温かい雫になっていた


ミホ…私も…大好きだよ…!


言いたいけど、言葉が出ない
だから、代わりに笑顔を返した


ミホ…あなたは本当に、素敵な人
人を見てる、そしてわかってる
あなたには、本気で幸せになってほしい
幸せになるべき人だよ