3日前から決まっていた服に身を包む
白いフード付きの長めのトップス
背が低い私がワンピース風に着こなすには十分の丈
髪はくるくるに巻いて、崩れないようにスプレーで固める
服に合うアクセと靴にリュック

放課後には前から予約していたマツエク

ギャルっぽくはなりたくなかったから、ナチュラル風にしてもらった

その後友達と飲んで、語って
その友達は、私も、ハルのことも知っているから、全部話した
最近その子にも彼氏が出来て、お相手は私の知り合い
なんか似ているね
ノロケ大会からの愚痴り大会
終いにはその場にいない男共への文句のぶちまける
女同士でしか話し合えない内容
おしゃべり好きの女子にはもってこいだよね


時間が経つにつれ、だんだん近づいていく約束の時間

まだまだ足りないけど、散々話したあと、メイクを直して、最終チェック

「じゃあね」
「うん!ユカがんばってね!」
「ありがとう…
ゆうこも、がんばってね!
「お互いがんばろ!」

「うん、また連絡する!」

LINEで連絡を取る
友達との予定が終わったことを伝えて、待ち合わせ場所へと向かう

歩いていると、頻繁にかけられる声
新宿の夜は、汚い心を持ち合わせてる人がたくさんいる
それを隠すようにギラギラ光るネオン
夜だってこともあって、当たり前のように私に話しかけてくる知らない男共

なにこいつ…シカトしてるのについてくる
こうなったら待ち合わせ場所まで連れていこうか
しつこく連絡先を聞いてくる男は、待ち合わせ場所に着くまでずっと付いてきた
目的地で立ち止まる私と同時に足音も止まる

見つめる先、私が待ち合わせてた人
正直がっかりした

ハルと私の距離は10メートルほど
なのにハルは気づきもしない

手を引くだけでもいいから、男らしく、助けて欲しかった

なのに…バカか

ナンパされてんのに

気付いてよ
守ってよ
携帯見てないでさ…