でも、やっぱりハルは意地悪だ
私は心からハルの存在を遠ざけようとがんばっているのに…
それを許さないかのように、私の心を揺らすんだ


携帯が鳴ったのは、ちょうど授業中、私が友達にハルのこと話していたとき

画面を見た私は、目を疑った


え…?


画面の通知に光るのは…
そう今まで何度も見てきた

あの愛しい人の名前…


3日ぶりの、「haruki」の文字


声が出なくて、顔は固まったまま

「ゆか?ゆか〜?」

私の顔を覗き込む友達に、私は無言で、画面を見えるように傾けることしかできなかった

「え?元カレ?」

頷く私

怖すぎる

だって、少しだけ表示される最初の何文字

『いろいろ考えたけど…』


怖い
この次に続く言葉の予想なんて簡単

『別れよう』
見なくても、わかってしまう



5分経過して、やっと我に返った私
心の準備をして、決心を決めた
どうせ、わかってるなら、さっさと見てしまった方がいい

ゆっくりと開くLINE…

でも、そこに書かれたことは、私の予想とはまるで違って…
目を見開いて驚く私がいた