12月24日ともなればテレビはクリスマス一色。


一大イベントが終わればあっという間にお正月。


何にもない私にも生きてればイベントはやってくる。


「年末年始なんて大っ嫌い」


静音はテレビを消しソファーに横になった。


窓から差し込む柔らかな日差しに瞼を閉じる。


瞼を通して見える日差しも何も映さない。


ただ私に見えるのは真っ暗な闇だけ。


闇がもたらす恐怖をひたすらここで待つだけだった。