「なっ、なんで?夜って言ったのに…」


蚊の鳴くような声しか出ないが、父親の顔は私の左肩に乗っている為十分な程聞こえているはずなのに


「聞こえないなぁ〜、ベッドの上ではあんなに激しくていやらしい声をだすのになぁ」


「やめて!!!!」


両手で両耳を抑えその場にしゃがみ込んだ。


「クックック、本当に可愛い娘だよ、アハハハハハ」


何がおかしいの


何もおかしくない


いや、私がおかしいのかな


実の父親と体の関係持ってるんだから


いつの間にか流れていた涙が床に水溜まりを作っていった