開演前のゲート前。人が沢山いた。この中から探すのはむり。そう思ったからキャストさんにきいて夜行バスが到着する所をきいて上から覗いた。立ち止まっている人はいない。バスもいない。1人で制服を着ているのが恥ずかしくてマスクをした。
私は連絡手段を途絶えさせたゆういちに対してイラッとしたからこのまま置いて帰ろうかなって思った。
でも探さなきゃ。って思った。ゆういちは背が大きいから絶対見つけられる。
私は近くにあった花壇?みたいな腰掛?みたいな所に登ってゲート全体を見渡したけど。いない。
どこにいるの?
私は来た方と別のゲートの方に何となく歩いてみた。
なんか場違いの坊主頭がいた。
暖かい日なのに、冬のアウターをきてキョロキョロしてて傍から見たら頭のおかしい人がいた。
いた。私のおバカちゃん。
私は見つけたことに対して安堵のため息と笑顔をマスクの中に隠してゆういちの元に向かった。
