「困るとかじゃなくて、ゆうちゃんは私の事を好きなの?嫌いなの?」

「嫌いじゃないけど…」

「けどって何?」

「ありさちゃん、まだしんやと付き合ってるっちゃろ?略奪とかしたくないけん」

「じゃあしんやと別れたら付き合ってくれるの?」


グイグイ言った。だって強気じゃないと会話出来そうになかったもん。告白とか私の人生に要らない行事だったもん。

ゆうちゃんは「うん」って言ってくれた。けど、俺のせいでしんやと別れんで欲しい。しんやに申し訳なくなる。そう言った。


ここで電話はおわり。後はラインをしていた。当たり障りのないライン。やけに冷たく感じるラインのやり取り。

そっか、これでもうゆうちゃんと話すこと無くなるんだろうなって頭では分かってるからか、好きだったな。

そう思っていた。夜ゆうちゃんから電話がきた。「おう」いつも通りだった。当たり障りのない会話をしてくれた。でもゆうちゃんは少しお酒をのんだらしく呂律があまり回ってなかった。

「付き合いたかったなー」
「…つきあって」

私は酔ってるでしょ?って言った。早く寝なっ、ても。
「酔ってないもん。つきあって」

流石にいくらネット恋愛でも二股ってダメじゃない?そう思ってしんやとまだ続いてるから無理。って言った。

「いいけん、つきあって」
「二股になるから嫌だ。しんやと終わってから付き合おう」
「二股でもいいけん、つきあって!」