思い出したら悔しくて腹立って、涙が溢れてくる
「……翔瑠」
結菜は可愛いから
綺麗だから
たった1人の親友だから
何があっても私が守ると決めてた
「…それで翔瑠がケガしたら意味ない」
優しげな声にはっと顔を上げれば、少しだけ。
ホントに分からないぐらい少しだけ微笑んだ水原先輩
「そうよ!結菜は翔瑠にケガして欲しくないの!翔瑠は結菜を大事に思ってくれてるし守ろうとしてくれるけど!でも!それは結菜も同じ!翔瑠がケガしたら意味ないのよ…」
私を抱き締めながら言い聞かせる結菜
あったかい
そっか
守りたいのは私だけじゃないんだ
守ろうとしてくれる人が
私にもいるんだね

