着いた先は屋上
「っあー、疲れた!」
さっきの廊下とは全く違うはっきりした声
なんだ出るんじゃないですか、大きい声
なんだってあんな小さい声で喋ってんだ
「水原先輩、なんですか?」
「え?ああ、ちょっと聞きたいことあって」
「聞きたいこと?」
それなら私にもあるぞ
繋いだまんまのその手、恥ずかしいから離してほしい。
でも水原先輩は私の無言のメッセージに気づく気配はなく、手を話す気もないのか更に強く握られた
っなんで余計に強く握るんだよ!
恥ずかしい!恥ずかしいから!
「え、なんで顔赤いの?」
水原先輩は私の顔を覗き込んでくる
あんたのせいだよ!
なんて言えるほど私なこの先輩と仲良くない

