side架月
「っ私は！んっ！」
目の前の俺の想い人の唇を塞ぐ
もちろん俺の唇で
片腕を彼女の腰に
もう片方の腕を後頭部に添え、キスを繰り返す
甘くて柔らかいそれに夢中になる
「ふ……あっ…せんぱ…」
「喋らないで。キスにしくい」
何かを伝えようとするその口をまた塞ぐ
唇を舐めれば「あっ」という声と共に唇がわずかに開かれる
その隙間を狙って舌をねじ込む
「んんっ…」
突然のことに驚いたのか俺の胸をどんどんと叩く彼女
……そろそろ限界かな
唇を離すと翔瑠は肩で息をして、真っ赤な顔をしていた
「な、なんで…」
「…翔瑠、俺は自身を卑下する言葉なんて聞きたくない」
そう言うと翔瑠が少し肩をビクつかせる
「いくら翔瑠でも俺の大事な、大好きな子の悪口言うのは許さないよ」
そう言って翔瑠の髪を撫でる
「……………え？」
