「かかってこい!
ちゃんと気持ちでぶつかってこい。
勝ちにこだわるのは喧嘩じゃねえ。
俺ら前は間違ったけど
今度はまちがえさせたりしないから。」



「ふざけんな。
俺はそう思っていない。
あの時はお前が弱くて
俺が強かっただけだ。
まあ今回もそのようだが。

見てみろ。自分の体を。
雷雅、お前は血まみれ。
俺はほぼ無傷だぜ?
勝ち目あんのか?」




「あぁ。俺は勝つ。
そして、お前と仲直りするんだ。」




おりゃぁぁぁぁ





ふたりでつかみ合い
離さない両手。

両手が塞がれば足だ。


蹴る。蹴る。

一発一発ただ蹴るんじゃない。
風舞への気持ちをこめて。





一斉に両手を離し
距離を開ける。

俺が左へ一歩進むと
風舞も左へ一歩。



おりゃぁぁぁぁぁぁあ‼︎
とりゃぁぁぁぁぁぁあ‼︎