私の言葉を聞いて、南くんは私が初めて見た時のような笑顔を浮かべた。 桜舞い散る中の南くんのやわらかい笑顔。 それは私が恋に落ちた小学生の記憶と被った。 南くんは私と向きあって、距離を詰める。 「俺も好きだよ」 「えっ……」 驚いて目を見開いた私に顔を近づけて、影が重なる。 触れるだけの優しいキス。 離れた後に南くんをじっと見つめる。 これは夢?