「月姫と星夜。 どっちも夜空みたいな名前だよね」 キーホルダーには月と星がある。 私と南くんがいる。 「月姫」 初めて南くんに名前を呼ばれる。 その声は低く透き通っていて、優しさを含んでいた。 頭を撫でていた手を滑らせて後頭部にくる。 そして強く引かれて、すぐ近くに南くんの顔。 「待ってるから」 耳元で確かにそう言った。 体を離し目を合わせる。