手を開いたら私の手に落ちてくる。 それを見ると、月と星をあしらったキーホルダー。 「お守り代わり? 名前に似てていいかなって」 もう限界を迎えた涙が溢れてくる。 「何で今日はそんなに優しいんですかぁ!!」 私の質問には答えずに、大きな右手が伸びてきてそっと頭を撫でてくれる。 私は涙を流しながらキーホルダーを両手で大切に持つ。 「大事にします。 明日頑張ってきます。 絶対合格してきます」 「それ、俺がいるから大丈夫だよ」 優しい声で言う南くんは、クールな面影がない。