両手で顔を覆ってじたばたしていると、急に呼ばれて固まる。 み、見つかった……! 顔を覆っていた手をそーっと下ろしていく。 「こんなとこで何してんの?」 「み、宮島くん」 そこにいたのは宮島くんで。 不思議そうな目で見られてハッとする。 「あわわっ! 潜入バレちゃった!!」 「潜入? あ、私服だね。 かわいい」 恥ずかしい!! パニックになって、宮島くんの言葉が頭に入ってこない。