ピロン
再びメッセージの着信を告げる音が鳴る。
『進学も就職もしないよ』
ゆりねからはそんな返事が返ってきた。
進学も、就職もしない?
それはいったいどういう事だろう。
『私には、やらなくちゃいけないことがあるから』
続けざまに届けられたメッセージ。
それは意味深な言葉が綴られていた。
「どういう、こと・・・?」
梨乃は、それに返信することができなかった。
それでも、ゆりねは決めている。
自分がしたいことがあるという事。
「私は・・・」
なにが、したいのだろう。
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