次の日の朝、梨乃は幸せな気分のまま目を覚ました。
目を覚ますと隣にはまだ眠りの中にいるシドの姿。



ふふっと微笑んでシドの髪に触れる。




穏やかに流れる時間。
こんな時間がずっと続けばいいと願った。



「ん・・・。なんだよ」

「あ、・・・起きちゃった」



くすぐったそうに顔を顰めながら目をあけたシド。
クスクスと笑いながら手を放した。



「やっぱいいな」

「うん?」

「目が覚めてそこに梨乃の顔があるのって」

「・・・私も、思ってた」